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JLPT N1 practice test

The course's N1 mock paper 1, in the JLPT's current format: 言語知識・読解 110 minutes, 聴解 55 minutes. Its 71 questions of vocabulary, grammar and reading are below; tap a choice to mark it. 聴解 is heard, so it opens in the app.

71 questions

言語知識・読解 Language · Reading · 110 minutes · 71 questions

漢字読み

____のことばの 読み方として 最も よい ものを 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

1 事態の 収拾に 奔走した。

2 その 判断は あまりに 拙速に 過ぎる。

3 長年の 確執が 双方の 間に 澱んで いる。

4 不当な 弾圧に 対して 猛烈に 糾弾した。

5 法案の 成立が 景気浮揚の 足枷と なって いる。

6 過去の 栄光に 固執するのは 愚かしい。

文脈規定

( )に 入れるのに 最も よい ものを 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

7 激しい 批判を 浴びせられたが、彼は ( )として 取り合わなかった。

8 事態は ( )を 極め、解決の 糸口が 見出せない。

9 彼の 証言は 核心を ( )て おり、信用性が 高い。

10 未曾有の 経済危機に 際し、財政政策の ( )な 転換が 求められて いる。

11 両国は 国境線を めぐって 長年にわたり ( )を 削って きた。

12 この 地域は 古代の 歴史遺産が ( )として 残る 貴重な 場所だ。

13 上司の ( )な 命令に 現場は 激しく 混乱した。

言い換え類義

____のことばと おおよそ 同じ 意味の ものを 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

14 その 計画は {頓挫|とんざ}した。

15 彼の 敵意は あからさまな ものだった。

16 事態を 見くびっては ならない。

17 彼女の 決断力には 舌を巻いた。

18 この 手法は 既に {形骸化|けいがいか}して いる。

19 彼の 意見は まったく 的を射て いる。

用法

つぎの ことばの 使い方として 最も よい ものを 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

20 如実

21 示唆

22 克明

23 紛糾

24 凌駕

25 牽引

文法形式の判断

( )に 入れるのに 最も よい ものを 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

26 国家の 最高権力者( )、法の下の 平等を 侵す ことは 許されない。

27 激しい 批判を 浴び( )、彼は 自らの 信念を 貫き通した。

28 大統領の 突然の 辞任は、政界に 激震を もたらさずには ( )。

29 未曾有の 危機に ( )、指導者の 真価が 問われて いる。

30 契約条項を ( )が 最後、一切の 異議申し立ては 認められない。

31 いくら 弁明を 重ねた( )、一度 傷ついた 信用は 回復できまい。

32 国民の 負託に ( )、公正な 司法判断を 下さなければ ならない。

33 彼ほどの 卓越した 知性( )、この 難問の 解明には 数十年を 要した。

34 事態が ここに ( )は、もはや 法的措置を 執るより ほかない。

35 他者の 痛みを ( )だに、自らの 振る舞いを 猛省せざるを得ない。

文の組み立て

★に 入る 最も よい ものを 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

36 急激な為替変動に伴い、中小輸出企業は事業計画の抜本的な見直しを ____ ____ ★ ____ 状況に追い込まれている。

37 どれほど綿密な防災計画を策定したところで、現場の住民による主体的な連携 ____ ____ ★ ____ 到底機能しない。

38 今回の不祥事は、単なる個人の裁量ミス ____ ____ ★ ____ 根深い構造的問題を示唆している。

39 伝統芸能の継承において、形式に固執するあまり時代に ____ ____ ★ ____ 本末転倒である。

40 最新鋭のAI自動運転技術を ____ ____ ★ ____ 即時に判断するのは依然として困難だ。

文章の文法

つぎの 文章を 読んで、41から 45の 中に 入る 最も よい ものを 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

科学の 営みが「客観的な 事実の 探究」を 標榜して きたことは 言うまでもない。しかし、近年の 科学社会学の 知見に よれば、どのような 問いを 立て、いかなる 観測装置を 設計するかという 出発点そのものが、時代の 価値観や 研究者の 偏見と 無縁では (41)。

私たちは「自然そのものの 姿」を、観測機器によって ありのままに 捉えて いると 信じがちだ。しかし 実際には、観測という 行為そのものが 対象の 状態を 撹乱し、特定の 側面のみを 浮き彫りに (42)。

科学的認識の 歴史的制約を 無視し (43) 絶対的真理を 標榜する ことは、独善的な 科学主義への 転落を 意味する。

方法論的な 限界を 謙虚に 自覚し、自らの 理論体系の 脆弱性に (44) が ある。

確固たる 実証性と 鋭敏な 自己批判が 統合されて こそ、知の 誠実な 歩みが (45)。

41 (41) に 入る もの

42 (42) に 入る もの

43 (43) に 入る もの

44 (44) に 入る もの

45 (45) に 入る もの

内容理解(短文)

つぎの 文章を 読んで、質問に 答えなさい。答えは 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

自己責任論が 蔓延する 現代社会では、成功は 本人の 才能と 努力の 賜物であり、失敗や 困窮は 怠慢の 結果であると みなされがちだ。しかし、個人の 生涯の 軌跡を 決定づける 要因の 少なからぬ 部分は、いかなる 時代、地域、家庭環境に 生まれ落ちたかという「運の 分配」に 左右されて いる。自らの 成功を 完全に 個人の 手柄として 誇る 傲慢さを 戒め、恵まれない 境遇に 追いやられた 人々に 対して 制度的な 救済と 寛容の 手を 差し伸べる 連帯の 哲学こそが、分断を 克服する 唯一の 礎である。

46 筆者が 最も 主張したい ことは 何か。

各位

来年度の 組織再編に 伴い、全社的な 権限委譲と 意思決定プロセスの 迅速化を 目的として、稟議決裁規定の 抜本的改定を 実施いたします。従来の 紙による 多重捺印方式は 完全に 撤廃され、新設される クラウド型ワークフローシステムへの 移行が 義務付けられます。各部署の 管理職は、来月 15日までに 実施される オンライン研修を 必ず 受講し、承認ルートの 再設定を 完了させて ください。未受講の 場合、新システムの アカウントが 発行されず、業務に 支障を きたす 恐れが ありますので ご留意ください。

経営企画室

47 この お知らせに おいて 管理職に 求められて いる ことは 何か。

記憶とは、過去に 刻まれた 記録の 単なる 再生ではない。現在の 心理的欲求や 置かれた 状況の 文脈に 応じて、絶えず 遡及的に 編み直され、改ざんされ続ける「物語の 再構築」である。私たちは 自らの 傷ついた 自尊心を 守り、首尾一貫した 自己同一性を 維持する ために、無意識の うちに 過去の 記憶の 輪郭を 都合よく 塗り替えて いる。記憶の 主観性と 可塑性を 自覚する ことなくして、他者との 歴史認識の 共有や 和解は 達成し得ない。

48 筆者に よれば、人間の 記憶の 本質とは どのような ものか。

高度に 洗練された 伝統芸能の「型」は、個人の 自由な 表現を 拘束する 牢獄ではない。先人たちが 数百年もの 歳月を かけて 人体の 骨格と 呼吸の 限界を 探求し、無駄を 極限まで 削ぎ落とした 先に 結晶化した「至高の 自由への 踏み台」である。自らの 未熟な 個性を 一度 型の 中に 完全に 埋没させ、型の 規律を 身体化し尽くした 職人・役者だけが、型を 破り、型から 離れる「破格の 独創性」を獲得する ことができるのである。

49 筆者の 考える「型」の 意義とは どのような ものか。

内容理解(中文)

つぎの 文章を 読んで、質問に 答えなさい。答えは 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

近代の 都市計画は、「衛生・安全・効率」という 合理主義的な イデオロギーに よって 牽引されて きた。過密な スラムを 一掃し、用途地域を 厳格に 分離し、直線の 広い 幹線道路を 通して 自動車交通を 円滑化する。この 幾何学的な 秩序の 導入は、疫病の 撲滅や 産業の 爆発的な 成長を 可能にし、近代都市の 繁栄を 決定づけた。

しかし、この 徹底した 合理性の 追求の 果てに、都市は「人間的な 豊かさ」の 根源を 喪失して しまったのではないか。かつての 都市空間の 魅力は、住居と 商店と 作業場が 渾然一体と なった 混淆性(カオス)や、目的を 持たずに 佇む ことができる 広場、見知らぬ 他者同士が 偶発的に すれ違い、言葉を 交わす 路上空間の 濃密さに あった。

歩行者を 排除し、ゾーンごとに 機能を 純化させた 現代の 均質な 都市は、極めて 効率的では あるが、どこへ 行っても 同じ 巨大ショッピングモールが 立ち並ぶ、退屈極まりない「通過の 空間」へと 変質して しまった。今 私たちが 取り戻すべきは、効率性の 名の もとに 削ぎ落とされた、猥雑で 多様な「路上の 祝祭性」なのである。

50 近代都市計画が 果たした 歴史的功績として、本文で 述べられて いる ことは 何か。

51 過度な 合理主義的都市計画が もたらした 弊害として、筆者が 指摘して いる ことは どれか。

52 筆者が これからの 都市空間に 取り戻すべきだと 主張して いる ものは 何か。

内容理解(中文)

つぎの 文章を 読んで、質問に 答えなさい。答えは 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

翻訳とは、単に 一方の 言語の 単語を 他方の 言語の 等価な 語彙へと 機械的に 置き換える 作業ではない。言語とは、それぞれの 共同体が 何千年もの 歴史の 中で 紡ぎ上げて きた 世界観、倫理規範、感性の ひだそのものの 結晶である。ある 言語体系に おける 微妙な ニュアンスや 文化的言外の 了解は、他方の 言語体系に おいては 完全な 空白として 立ち現れる。

例えば、日本語の「いただきます」「お疲れ様」という 言葉に 込められた 感謝や 共同体的な 連帯の 感情を、そのまま 一対一で 英語や フランス語に 直訳する ことは 不可能である。翻訳家とは、二つの 異なる 文化体系の 深淵を 見据えながら、原語が 放つ 響きや 文化的余白を、自らの 母語の 内部に いかにして「詩的に 再創造するか」という 不可能な 試みに 挑み続ける 越境者なのだ。

AIによる 自動翻訳が 驚異的な 精度に 達した 現代において、定型的な ビジネス文書や 技術マニュアルの 翻訳は 機械に 代替されつつ ある。しかし、言葉の 裂け目に 宿る 文学的な 魂や、翻訳不可能性そのものを 引き受け、新たな 言語的表現を 紡ぎ出す 翻訳家の 実存的営為は、機械には 決して 模倣し得ない 人文学の 最後の 砦である。

53 筆者に よれば、翻訳を 困難に している 根本的な 要因は 何か。

54 翻訳家の 本質的な 役割について、筆者は どのように 述べて いるか。

55 AIによる 自動翻訳が 普及した 時代において、人間の 翻訳家に 残された 領域は どれか。

内容理解(中文)

つぎの 文章を 読んで、質問に 答えなさい。答えは 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

民主主義の 根幹を なすのは、「言論の 自由」と「多数決の 原理」であると されて きた。多様な 意見を 戦わせ、最終的には 多数派の 支持を 得た 政策を 実行する。この プロセスは、専制政治や 独裁を 排し、市民の 自己決定を 保障する 最も 優れた 制度として 機能して きた。

しかし、現代の ポピュリズムや SNSに よる 世論の 先鋭化は、多数決原理の 致命的な 盲点を 露呈させて いる。熟議と 妥協を 欠いた 単純な 多数決は、しばしば「多数派による 専制」へと 堕し、少数派の 尊厳や 権利を 容赦なく 踏みにじる 暴力装置と 化す。感情的な スローガンで 大衆を 煽動する 政治家が 議会の 多数を 握った とき、民主主義は 自らの 手続きに よって 自らを 破壊する 逆説に 陥るのである。

真に 守られるべき 民主主義とは、単なる「数の 力」の 礼賛では ない。いかなる 多数派の 決定であっても 侵しては ならない 基本的人権の 防壁を 備え、常に 少数派の 批判に 耳を 傾け、自らの 誤謬可能性を 認める「熟議の 倫理」こそが、民主主義を その 自壊の 危機から 救い出す 唯一の 防波堤なのである。

56 単純な 多数決原理が 抱える 危険性として、何が 述べられて いるか。

57 ポピュリズムや SNSの 影響について、筆者は どのような 危機感を 表明して いるか。

58 民主主義を 自壊から 救う ために 筆者が 最も 必要だと 訴えて いる ものは 何か。

内容理解(長文)

つぎの 文章を 読んで、質問に 答えなさい。答えは 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

自然科学は、現象の 背景に ある「普遍的な 法則性」を 見出し、それを 数学的な 言語で 記述する ことを 理想として きた。ニュートン力学から 現代の 量子力学に至るまで、再現可能性と 客観的実証性を 備えた 知の 体系こそが、人類に 自然を 予測し、制御する 強大な 力を 与えた ことは 紛れもない 事実である。近代文明の 物質的繁栄は、まさに この 還元主義的な 科学の 勝利の 上に 築かれて いる。

しかし、この 輝かしい 成功体験は、同時に「科学主義(サイエンティズム)」という 偏狭な 独断を 生み出す 弊害をも もたらした。測定可能で 実証可能な もののみを「真の 実在」と みなし、数値化できない 人間の 主観的体験、倫理的葛藤、美の 感動、生の 意味への 問いといった 領域を、「単なる 幻想」あるいは「前近代的な 迷信」として 価値の 序列の 底辺へと 追いやった のである。世界を 完全に 機械論的な 因果関係の 網の目として 解体した 結果、私たちは 宇宙の 中で 意味を 喪失した「孤独な 異邦人」へと 零落して しまった。

だが、人間の 実存とは、客観的な 観測者としての 視点だけに 尽きる ものだろうか。私たちは 宇宙の 外部から 世界を 冷徹に 眺めて いるのではない。自らも また 肉体を 持ち、苦悩し、死すべき 運命を 引き受けながら、世界の 内側から 意味を 紡ぎ出そうと もがく「当事者」なのである。朝焼けの 美しさに 息を 呑み、他者の 悲哀に 涙し、死の 不条理に 慄く。これらの 質的な 体験は、いかに 脳神経科学が 発達し、シナプスの 発火パターンとして 還元・説明されようとも、その 体験の 生々しい 意味そのものが 消滅する わけではない。

科学を 否定する 必要は ない。問われて いるのは、科学の 知の「領分」を わきまえる 謙虚さである。客観的真理を 探究する 自然科学と、実存的意味を 探究する 人文学や 芸術。この 二つの 異なる 知の 探究は、優劣を 競う ものなどではなく、人間の 全体性を 回復する ための 相補的な 両翼なのである。世界を「解明する」知と、世界を「生きる」知。この 双方が 調和して 初めて、私たちは 荒廃した 現代文明の 精神的空虚を 克服する ことができるのである。

59 近代自然科学の 成功が もたらした「弊害」として、筆者が 批判して いる 内容は 何か。

60 人間の 実存に ついて、筆者は どのような 存在だと 述べて いるか。

61 脳神経科学による 還元・説明に 対して、筆者は どのように 捉えて いるか。

62 筆者が 現代文明の 精神的空虚を 克服する ために 必要だと 主張して いる ことは どれか。

統合理解

つぎの Aと Bは、それぞれ 別の 著者が 書いた 文章である。二つの 文章を 読んで、質問に 答えなさい。答えは 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

A

近代化とは、人間が 自然の 暴力や 飢餓の 脅威から 自らを 解放する ために 築き上げた「人工環境の 勝利」である。冷暖房に より 寒暖の 苦痛を 和らげ、堤防や ダムに より 水害を 防ぎ、高度な 流通網に より 新鮮な 食料を 安定して 供給する。この 強固な 人工の 殻の なかに 逃れ得たからこそ、人間は 寿命を 延ばし、文化や 学問といった 高度な 精神活動に 専念できる 余暇を 手に入れた。自然への 原始的な 憧憬を 説く 懐古趣味は、その 過酷な 現実を 忘却した 傲慢な 戯言に 過ぎない。

B

高度に 管理された 人工環境の 内部で 暮らす うちに、現代人は 自らの 生の 根源を 著しく 衰弱させて しまった。土の 匂い、季節の 風の 肌触り、夜の 圧倒的な 暗闇、そして 死と 再生の サイクル。五感を 揺さぶる 自然の 偶発性や 荒々しさを 完全に 排除した 均質無菌の 空間は、精神から 野生の 活力や 畏敬の 念を 奪い去り、虚無的な 倦怠感へと 追い詰める。私たちが 真に 回復すべきは、人工の 殻を 破り、傷つきやすさを 抱えた まま 自然の 循環の 中へと 身体を 開き直す「野性の 感受性」である。

63 近代の「人工環境」の 評価について、Aと Bは どのように 意見を 異にして いるか。

64 Aと Bの 著者が 共通して 前提と して いる 事実認識は どれか。

65 Bの 筆者が 述べて いて、Aの 筆者が 述べて いない ことは どれか。

主張理解(長文)

つぎの 文章を 読んで、質問に 答えなさい。答えは 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

私たちは 絶えず「アイデンティティ(自己同一性)」の 確立を 求められる 時代を 生きて いる。「自分は 何者か」「自らの 独自の 強みは 何か」。就職活動から SNSの プロフィールに至るまで、唯一無二の「確固たる 自己」を 定義し、他者との 差異化を アピールする ことが 強く 奨励される。強固な アイデンティティを 確立する ことこそが、自己実現の 達成であり、自律した 近代的個人の 理想像であると 信じられて きた。

しかし、この 固定的で 閉じた アイデンティティへの 執着こそが、現代人を 深い 苦悩と 孤立へと 追い詰める 元凶なのではないか。「これが 私だ」という 輪郭を 固めれば 固めるほど、私たちは その 規定から 外れる 己の 矛盾や 揺らぎを 許容できなくなる。また、自らの 枠組みを 脅かす 異質な 他者を「敵」として 排除しようとする 不寛容な 攻撃性が 芽生える。近年 世界各地で 吹き荒れる 排外主義や 分断の 激化の 背景には、この 脆弱な 自己定義への 過剰な 執着が 横たわって いる。

本来、人間の 自己とは、固定された 実体などでは ないはずだ。出会う 他者、置かれた 場所、流れる 時間の 文脈の 中で、自己は 絶えず 揺らぎ、変化し、他者との 関係性の 網の目の なかで その都度「仮に 立ち現れる」流動的な プロセスである。ある ときは 頼もしい リーダーであり、ある ときは 甘え上手な 弱者であり、また ある ときは 愚かな 失敗者である。自らの 内に 存在する 無数の 矛盾した ペルソナ(仮面)を そのまま 抱え込み、一貫性の 幻想から 自らを 解放する こと。

「確固たる 自己」という 呪縛を 手放し、他者との 偶然の 触れ合いに よって 己の 輪郭が 変容していく ことを 楽しむ「開かれた 弱さ」。他者への 共感とは、強固な 自己の 城壁の 上から 慈悲を 垂れる ことではなく、自らの 城壁を 崩し、他者の 痛みの 前で 共に 揺らぐ 勇気を 持つ ことに ほかならない。固い 結晶のような 自己から、流れる 水のような 自己へ。この 存在の 転換こそが、分断の 時代に 真の 寛容と 連帯を 取り戻す 鍵なのである。

66 近代社会において「強固な アイデンティティの 確立」が 奨励されて きた 理由として、何が 述べられて いるか。

67 固定的で 閉じた アイデンティティに 執着する ことの「弊害」として、筆者が 挙げて いる ことは どれか。

68 筆者に よれば、人間の「本来の 自己」とは どのような ものか。

69 筆者が 分断の 時代を 乗り越える ために 提案して いる「存在の 転換」とは 何か。

情報検索

右の 案内を 読んで、70と 71の 質問に 答えなさい。答えは 1・2・3・4から 一つ 選びなさい。

【さくら市 先端技術研究開発推進助成金 公募要領】

市内の中小企業や スタートアップが 行う、脱炭素・AI・ロボット工学分野の 革新的な 研究開発プロジェクトを 助成します。

◆ 助成区分と 限度額・助成率

・一般実用化開発コース: 助成上限 500万円(対象経費の 2/3以内)

・萌芽的スタートアップコース(創業 3年未満対象): 助成上限 300万円(対象経費の 3/4以内)

・共同研究開発コース(大学や 公的研究機関との 共同開発): 助成上限 1,000万円(対象経費の 4/5以内)

◆ 主な 応募資格

・市内に 本社または 主要な 研究開発拠点を 有する 中小企業者(個人事業主を含む)。

・市税の 滞納が なく、暴力団関係事業者でないこと。

◆ 対象経費: 機械装置・試作費、直接人件費(研究開発専任者のみ)、原材料費、特許出願費(※ 一般管理費、飲食費、旅費交通費は 対象外)

◆ 公募期間および 選考スケジュール

・公募締切: 6月20日(水)17:00必着(電子申請システムにて 受付)

・第1次審査(書面審査): 7月上旬

・第2次審査(面接プレゼンテーション審査): 7月下旬

・交付決定通知: 8月上旬(※ 助成事業の 完了報告および 精算払いは 翌年 2月末まで)

70 市内で 創業して 2年目の AIスタートアップ企業が、大学と 連携せず 単独で 総事業費 400万円(すべて 対象経費)の 実用化研究を 行う 場合、申請できる 助成金の上限額は いくらか。

71 この 助成金の 申請および 経費の 取り扱いに ついて 正しい ものは どれか。

聴解 Listening · 55 minutes · 30 questions

Listening is heard, so it is not printed: sit it in the app, with the whole paper or this part alone, timed as the JLPT times it.